2分で読める★大学受験のコッツン!京都編

小・中学生から始める大学受験のコツ。成績下位の人向け勉強法

教材選びで勝負が決まる?! 教材には「勝ち教材」がある

 

教材には「勝ち教材」というものが

存在します。

 

 「勝ち教材」という言葉は、

私が勝手にそう呼んでいる造語です。

  

どういう教材かというと、

一見なんの変哲もない、

フツーに本屋さんで売ってる

教材なのですが、

それを使って勉強すると、

通常の倍速で

成績が上がるのです。

 

私はいつも生徒ひとりひとりに、

希望があれば、塾の授業以外で

自習のカリキュラムも作るのですが、

 

「だいたいこの生徒なら、

この教材を使って、このペースで、

この分量で勉強していけば、

いつ頃までに、

ここまで成績が上がるだろう。」

 

という見立てをします。

 

しかし、いくつかの教材を使うと、

その予想をはるかにこえた

ちょっと理屈で考えにくい

成績の上がり方が、

わりと頻繁(ひんぱん)

あるのです。

 

たとえば、

短期で成績を上げることが難しい

教科で、「英語」の例をあげると・・・

 

高3の夏ごろ河合塾全統模試

偏差値36だった英語が、

ある市販の「勝ち教材」

(と私が勝手に心の中で呼んでいるもの)

をいくつか使って勉強すると、

冬には関関同立の過去問の英語を、

何回やっても

(まぐれもあるので年度を変えて何回も確認します。)

8~9割しか得点しなくなり、

ウソだろ?!と思っていたら

本当にそのまま関関同立をひとりで

4個も5個も合格してしまいます。

 

高3の夏で英語の偏差値36といえば、

相当に英語が苦手な人です。

(高1・高2と学校で英語を勉強してきたわけですから。)

 

それが、ほんの数か月後に、

関関同立レベルの英語を8~9割

(=合格ラインに おつりがくる域)

コンスタントに正答できるようになるなんて、

「まさか高校入試じゃあるまいし!」

と思ってしまうのですが、

本当にそういうことが

実際によくあるのです。

 

また別の例では、

高3の6月の時点で、

高校の英単語が頭の中にゼロの状態で、

(単語集の1ページ目から全滅状態)

約6か月後のセンター試験(筆記)で

9割前後の得点(180点前後)に

なったことも何度かあります。

 

また別では、

高3の11月で京産大・公募入試の英語が

5割しか得点できなかったのに、

京産大・公募の英語は、2月の一般入試に比べて

やさしく基本レベルの出題が中心。)

2月の一般入試では京産大のほか、

立命館まで合格してしまったこともありました。

 

さらに別件では、

高校3年の夏にまだ中3の問題集を

やっている状態の生徒が、

大逆転で京産大に合格したり、

 

秋まで偏差値40前半だったのが、

冬には京産大成績上位3%の

「特待(学費減免)」で合格してしまったり、

 

入試10ヶ月前から受験勉強を始め、

アルファベット、アイマイミーマイン

からスタートした生徒が、

10か月後には産近佛龍の一角に合格したり・・・

 

教えている側がいうのもなんですが、

勉強途中のプロセスが

一体どうなっているんだろうと、

いい意味で、首をかしげてしまいます。

 

今まで自分が組み上げてきた理詰めの計画は

一体なんだったんだろうと、

(やはりいい意味で)

ショックを受けることがあります。

 

 ほかの生徒でも使ってみると、

「正しい使い方で」

「期限を守って」

「継続できれば」

やはり同じようにある一時点に

さしかかると急激に、

曲線的に成績が上がるのです。

 

もちろん英語1教科で

合格するわけないので、

こちらが組んだ他教科の

自習カリキュラムもきちんと

やってくれて、

成績が上がっているからなのですが、

 

英語は、国語や地歴公と違って、

中学英語の素養や、

独特の受験英語を解くためのテクニック、

膨大な量の単語・イディオム・構文の暗記

など、総合的な要素を含む科目です。

 

ゆえに、

短期集中型の勉強では成績が上がらない、

ごまかしがきかない科目なので、

やはり教材のもつパワーを

感じずにはいられないわけです。

  

おそらくそれは、

教材内容の優秀さもさることながら、

制作した人の「信念」というか、

「執念」のようなものを感じるのです。

 

「これをちゃんと使ったら、

必ず成績を上げてあげてやるぞ。

ガンガンやれ!!!」

のような教材の声が

聞こえてくる気がするのです(妄想)。

 

 

 

・・・と、ここまで書いていると、

その「勝ち教材」って、

一体どれよ?となります。

  

「勝ち教材」は本当にたくさんあるのですが、

とりあえず、国公立大・私大、文系・理系

どんな人にも使えて、

だいたいどの書店で簡単に手に入る、

身近で、受験生なら誰でも見たことがある、

代表的なものをひとつあげておきます。

 

 

 

駿台文庫

システム英単語

システム英単語 Basic』 

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ご存知、『シス単』です。

 

数ある優秀な単語集の中から、

この単語集を採択している高校は、正直、

センスあるな~と思います。

 

 

しかしなぜか、

あえて「シス単」以外を採用している

高校のほうが、圧倒的に多いです。

なぜでしょうか。

 

英語を専門にしている教師なら、

見比べてみればこの単語集の

優秀さは一目瞭然のはず

(・・・だと思う)。

 

 ほとんどの高校では、

英語の授業で単語テストをしますね。

 

単語集の範囲を決めて期日までに

暗記してきてそれをテストするのですが、

シス単だとコンパクトすぎて

ページ数的に高1・高2の2年間もたないので、

あえて第1集・第2集...と

シリーズ化している単語集を

採択している・・・?

と勝手な想像をします。

 

でも単語集はできることなら

分散しないほうがいいのです。

 

 シス単のすごい点は、

(また別の機会に詳しく解説しますが)

とにかくシンプルで、

無駄を極限にまでそぎおとしているので、

英語が苦手な人でもカンタンに

使いこなせてしまうところです。

 

情報量(文字数)がここまで少ないのに、

これ1冊だけで、

センター9割、産近佛龍、国公立2次、

関関同立早慶上理京阪神大…

全ての難関大の合格ラインまで

カバーしているところがすごい。

 

慶応大のような超難英語に対応するのに、

テキスト内容はやさしく(見え)、

ページ数さえキッカリ区切ってやれば、

きれいに中堅私大専用の教材にも

早変わりするのです。

 

具体的にいうと、

センター9割や中堅国公立大、

産近佛龍までが目標の人であれば、

シス単の第1章と2章のみで終了。

たった200ページのうすっぺらでOK、

1冊全部を仕上げる必要すらない・・・

 

関大・立命館なら上記プラス第3章の

四百数十語を追加するだけです。

同志社は第4章までMAX必要。) 

 

恐るべき単語集です。

 

ただし、どんなものにも言えることですが、

使い方がザツだと効果は半分以下になるので、

正確に利用することが肝心です。

 

機会があればシス単の使い方も

解説してみたいと思います。

 

その逆に「負け教材(と私が勝手に心の中で呼んでいるもの)」も、

少なからず存在します。

有名な出版社が出していて

広く一般的に売れ筋として使われているのですが、

ある程度の能力がある生徒が

いくらそれで勉強してもびくとも成績が動かない…

または、持ってるだけで使いこなせている人を見たことがない教材

などもあります。

 

 

このサイトでは、

「勉強弱者からの脱出」をテーマに、 

各教科の優れた「勝ち教材」を

いろいろ紹介していこうと思います。

 

あえて特殊な使い方を

するものもありますが、

参考にしてみてください。