2分で読める★大学受験のコッツン!京都編

小・中学生から始める大学受験のコツ。成績下位の人向け勉強法

共通テスト対策でセンター試験の過去問を使う

 

共通テスト対策の英語(筆記)には、市販されている『共通テスト対策』とタイトルがついた問題集も悪くないですが、もっといいのはセンター過去問の後半(第4問、5問、6問)です。

 

高校生の子たちは、センター試験が共通テストに変わるので、本屋さんに行くと迷わず『共通テスト対策』とタイトルがついた問題集を買ってしまいます。

 

まさか今のタイミングで古い『センター試験』の過去問なんて買わないですよね、そりゃそうです。

 

しかし、共通テスト対策本、その中身は・・・

 

 

 

まず、共通テストの問題を作るのは大学入試センターです。

つまり、センター試験の作問をしていたところと、製造元に変わりがないわけです。

(ごくたま~に、ベネッセが作問すると勘違いしている高校生が!!)

 

大学入試センターが作る英語の試験(筆記)は、毎年の平均点が芸術的と言えるほどぴったりと揃えられています。

 

ここ10年くらいの推移を見ても、200点満点の筆記で誤差10点ほどのレンジです。(2017・18・19年は3年連続「123点」!!)

 

これは各設問が、過去の正答率の膨大なデータに基づいて精密に1問1問 配置されていることの表れだと思います。(数学や国語は平均点が年によってもう少しブレます。)

 

なんといっても日本最大の受験者数から抽出したデータです。それが90年代から今までずっと蓄積しているわけですから、データとしては最強なわけです。

 

しかし、センター試験から共通テストに変わることで、試行テストの形式のままいくとすると、英語(筆記)の平均点でついに5割を切ることもありうると予想できます。

 

いままでの第1問・2問・3問のような単発問題(発音アクセント、文法・語法問題の短文問題、整序問題など)がなくなることで、短時間でサクッと得点できる分野がなくなってしまうことが理由のひとつです。

 

もうひとつの理由は制限時間。

 

圧倒的に文字数が増えてしまうため、ただでさえセンター英語のときから時間がカツカツ気味だったのが、さらに時間が足りなくなる受験生が増えると思われます。第6問までたどりつけない。

  

これらの理由によって、得点できない人が平均点をぎゅーっと押し下げることになるので、予想される平均点は5割ちょいか、場合によっては4割後半になるかもしれません。(実際すでに共通テスト模試では平均点4割台もあるようです。)

 

平均点で5割を切るような国立大の1次試験の英語って・・・そんなものがもし存在するなら、なんだかゲソっとしますね。 脱力・・・。

 

「さすがに国公立大学の1次試験の英語で平均点5割を切る作問はまずい・・・」

 

もし大学入試センターがそう考えるすれば、お得意の膨大なセンター試験のデータを駆使して、せめて平均点が5割後半くらいになるように、芸術的に設問配置をすると思うのです。

 

つまり、センター試験の第4・5・6問で受験生の正答率が高かった問題パターン(単語・語いのレベルと設問形式)がとても参考になる、ということです。

 

となると、過去のセンター試験の第4・5・6問を分析して最低限どのレベルの設問を落とさないようにトレーニングするか、どの程度の知識を固めておくかが見えてきます。

 

市販されている「共通テスト対策問題集」は、外見は共通テストの傾向に沿った形に似せられて作られていますが玉石混合です。

大手予備校が出版しているからといって必ずしもいいものとも限りません。

高校生が対策問題集としていいものを選ぶのは無理でしょう(いや、プロでも難しいですけど! なんせ過去問はおろか試験サンプルすらないですから…)