2分で読める★大学受験のコッツン!京都編

小・中学生から始める大学受験のコツ。成績下位の人向け勉強法

英単語集の選び方(その4) 禁断の記憶法『ゴロ暗記』

 

一度覚えた単語は一生離さない!

そんな強力な記憶法があります。

 

「ゴロ暗記」です。

 

英単語を「空耳」で日本語として聞き、

連想されるイメージに

英単語の意味をこじつけてしまう、

という記憶法です。

 

 

たとえば、こんな感じです。

 

 

abandon [アバンダン] 

~を放棄する

 

「あ、晩だ!と勉強を放棄する」

 

 

 

abandon[アバンダン] という単語を、

「あ、晩だ!」という日本語の

ゴロ・フレーズで覚えてしまうのです。

 

※abandonは「~を捨てる」で覚えるほうが

覚えやすいのですが、あえて「放棄する」にしています。

 

コツは、フレーズを唱えながら頭の中で、

「夜まで勉強しよう」と決めて勉強

していたのに、夜になったとたん

勉強道具を放り投げている人を

イメージします。

 

イメージに出てくる人は

アニメやマンガのキャラクター

入ってきやすくていいと思います。

(例えばこの場合、のび太くんとか)

 

キャラクターを使わないときは

知り合いや芸能人、スポーツ選手

でもいいです。

 

フレーズとイメージをセットで

繰り返し唱え続けると、

そのあと時間がたっても、

abandon を見ると 「あ、晩だ!」

となって「勉強を放棄する」の連想が

芋ヅルでスルっと出てきます。

 

この暗記法は強力で、一度記憶すると

10年たっても消えません。

 

 

慣れてくるともう、遊び感覚です。

 

遊んでいるだけなのに

英単語が覚えられてしかも、

忘れない。

 

 夢のような記憶法です。

 

しかし、

実際にこの記憶法を活用している人は、

100人にひとり、いやおそらく

1,000人にひとりもいない

のかもしれません。

 

たまに教室でも 、

英単語の記憶に苦しんでいる

生徒さんがいればこの方法を

紹介することもあるのですが、

 

たいていはクスっと鼻で笑われて

それでおしまいです。

 

その時は面白がって聞いたとしても、

その後 とことんまでゴロ暗記を

実践した生徒はほとんどいません。

 

 なぜか?

 

 聞いてみると、

理由はだいたいこんな感じです。

 

 「文章が長くなって逆にめんどくさい。」

 

「1個1個 こんなことやってられない」

 

「イメージが思い浮かばない」

 

「勉強じゃないみたいでイヤ。」

 

 機械的に、文字だけで英単語を

覚えるほうが忘れるのも早く、

繰り返しの復習で堂々巡りするほうが

逆にめんどくさいはずなのですが

そうは思わない人が多数のようです。

 

特に、繰り返し行われる

学校の定期テスト

英単語の小テストは

瞬間だけ覚えていれば得点できて

いい成績がもらえるので、

その成功体験が身に染みている、

というのも理由のひとつでしょう。

 

ぱっと暗記して、

ぱっと得点する、

そんなイメージです。

 

定期テストではそこそこ成績がいいのに、

模試などの実力テストや過去問では

成績が振るわない生徒の傾向として、

この「短期記憶 信者」が多いようです。

 

ただし大学受験は

それが通用しないので、

最初から「長期記憶」を考えてやれば

遠回りのようで早く仕上がるのです。

 

 

 

 

 

 

きっかけとなる英単語集を

いくつか紹介しておきます。

  

 

 

『超高速英単語センター1800 』(東進ブックス)

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中3重要単語~入試レベル(センター・中堅私大)までが

1冊に収録されていて、便利です。

 

 

 

『ゴロあわせ合格英単Vワード』

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基礎→センター→難関とレベル別に

なっていて、自分のステージに合わせて

選べ、進んでいけます。

 

また、

採用されているゴロのフレーズも秀逸で

レイアウトも見やすく使いやすいです。

 

関関同立や国公立大など、

難関大を目指すならさきほどの

『超高速~』では少し足りないので、

こちらがいいでしょう。

 

 

Amazonでサンプルページも

見ることができます。 ↓

ゴロあわせ合格英単Vワード センター試験レベル

 

 

 

『英単語連想記憶術』

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今は廃版のようですが

アマゾンなどで中古は手に入ります。

ときどき大きな書店ではまだ見かけられる

ようです。

 

ゴロ英単語のクラシック、

定番中の定番ともいえる1冊です。

 

 

 

 

ゴロ暗記法は、

慣れていない人が

本気でやろうとすると、

やり始めに

心理的な抵抗が生じます。

 

「やはり効率が悪いんじゃないか」

「英語を日本語で覚えるなんて、邪道じゃないか」

「こんなアホみたいな覚え方でホントに成績が上がるのか?」

「誰もこんなやり方してない。やっぱりダメなのでは?」

「友達に言うとバカにされる」

「学校の先生は英語をゴロで覚えるのはダメって言ってた」

 などなど。

 

しかし、

いくら努力しても英単語が

覚えられず、

日々英語の成績を上げるために

もがき苦しんでいる人にとって

ゴロ暗記法は、

偏差値30の地獄から

偏差値60の天国まで、

そしてあこがれの志望校にまで

連れて行ってくれる、

最後の切り札です。

 

ゴロ暗記法を日々の勉強に

取り入れてどんどん暗記していき、

そしてそれが板についた頃には

恐ろしいことが起こります。

 

ありとあらゆる言葉が、

ゴロに見えてくるのです。

 

どういうことか? 

 

次回は、

実際にこのゴロ暗記法を

極めて偏差値30台から70まで

上げて難関大に合格した生徒さんの実例を

ご紹介します。

 

あわせて、

ゴロ暗記のやり方のコツを

少しお伝えしてみましょう。

 

(つづく)