2分で読める★大学受験のコッツン!京都編

小・中学生から始める大学受験のコツ。成績下位の人向け勉強法

センター過去問は最高の教材

 

センター試験が廃止されて「センターの過去問はもういらない!」ってなって、中古本が安く出まわりつつあるようですが、これはいろんな意味でチャンスですね。

センター試験では、受験生の学力レベルはトップ中のトップからボトムまで、毎年 最大数の受験生が共通の問題に取り組みます。

高校入試・中学入試とは比較にならない多数の目にさらされる入試問題ということもあって、問題設定は科目ごとに非常に洗練されており、言ってみれば『大学受験の英知の結晶』のようなものになっています。

 

平均点が極端にブレないよう、毎年の受験生の正答率に基づいてきれいにレベル別に問題が配列されているので難易度もほどよく、私大入試のような「悪問」「捨て問題」が少ないです(少ないけどあることはある)。

 

たとえばセンター英語の平均点は、90年代から最近に至るまで、だいたい110点~130点のレンジで常に収まっています。これは100点満点に換算すると10点の範囲内で毎年狂うことなく正確に平均点を設定して作問しているということです。見事というほかありませんね。

 

www.dnc.ac.jp

 

 

また、各設問の「まちがい選択肢」も、パターンが非常に洗練されていて、カンタンすぎず・意地悪すぎず、ほどよ~く一定の受験生が引っ掛かるようになっています。

 

まちがい選択肢のパターンが「お決まり」になり過ぎていて、たとえば古文なら本文を読まなくても選択肢見ただけで半数ほどの問題が正答できてしまったり、数学だったらだいたいの数字に絞れたりすることもあるのですが(だからセンター解法テク本がたくさん市販されていますね!)、その定番の手口を学ぶことで、関関同立などの難関私大に応用できてしまいます(関関同立の選択肢はセンターほど甘くない!)。

 

 


 入試の実戦問題集には、入試問題の良問をあちこちからピックアップした良質のものがたくさん市販されていますね。 

 しかし、自分が受験する本番の入試問題は、必ずしも良問ばかりではなく、ときには「悪問」に悩まされながら、場合によっては「悪問」を完全スルーして次の問題へ行く、というような判断もしていかなくてはいけません。

 

そういう意味でも、ほとんど良問、プラスたま~に「悪問」がほどよく織り交ざったセンター試験は、センター試験が廃止されたあとでも実戦力を鍛える最高教材といえそうです。

 

 

f:id:ax76445483:20200604144138j:plain