2分で読める★大学受験のコッツン!京都編

小・中学生から始める大学受験のコツ。成績下位の人向け勉強法

京都の大学受験はすごい倍率・・・『必勝法』ってあるの?

 

 

大学受験を勝つための軸になる

ものは、大きく2つあります。

 

ひとつは、 『情報』です。

 

大学受験では、

「知っている」と「知らない」が

「合格」と「不合格」の差になります。

 

大学受験は、

高校受験とは比べものにならないくらい

複雑でややこしいです。

 

そこのところが、

なかなかピンとこないものです。 

 

受験が終わって振り返ってみると

「ああ、あの時はこうだったのか」と

あとで気づくことも多いのですが、

 

高校生が、部活や定期テスト

学校行事、そして最近なら

スマホゲームに動画サイト・・・

などさまざまなことを

日常生活の中で並行しながら、

大学受験を理解し実践するのは、

普通だったらちょっと

難しいだろうな、と思います。

 

高校入試のときは、

教科書の範囲の5教科をきっちり抑え、

副教科の内申をそろえれば、

ごく一部の受験を除き、

だいたいどこでも内容に大きな差はなく、

同じ種類の学習内容を、

どこまで得点するかだけが

差となっていました。

  

しかも試験は「地域大会」なので、

実は競争相手は、それほど多くない。

だから、中3の夏から受験勉強を

スタートして間に合う人が

いくらでもいるのです。

 

たとえば、

これから何か運動部に入るとして、

中3最後の夏の大会を目指して

半年前の1月に入部して練習を始めて、

それで勝てるとは普通あまり

思わないないでしょう。

 

しかし、大学受験だと、

これができると思ってしまう人が

たくさんいるのです。

 

 

 

中学生が入試半年前から受験勉強を始め、

レベルを上げていく作業は、

それなりにしんどいことです。

 

しんどいだけに、それが達成したときは、

成功体験として体に染みついて

一生忘れられません。

「やればできる!」と。

 

しかし、

大学入試になると、様相が変わってきます。

 

直前で追い詰められてからがんばって

成功した体験が、

逆に仇になることがあるのです。

 

「俺は追い詰められると本領を発揮するから。」

「今は偏差値40だけど、

本気を出せば夏からで間に合う。」

「だって、高校受験もそれでうまくいったから。」

「俺は、運がいいから。」

 

高3まで勉強二の次で部活に打ち込み、

高3も5、6月になってから

スタートするつもりで

塾に入会される生徒さんから、

毎年聞くセリフです。

 

 口には出さない人でも

ビシビシその感覚が

伝わってくることも

よくあります。

 

しかし、志望校の過去問演習を

やってみた段階で、

おや?これはちょっと様子がおかしいぞ、

と気づいたときは、

もうすでに遅いのです。

 

高3から塾通いは遅い、

といっているのではありません。

人それぞれです。

 

実際、うちの教室でも

偏差値30台で

半年前から受験勉強を始めて

センター英語9割、

関関同立産近佛龍に合格する

生徒さんは、ゴロゴロいます。

 

ただし、

高3で受験勉強を初めてスタートして

最後に合格するには、

必ずいくつかの条件があり、

それをクリアしている場合以外は、

私たちも「がんばったらいけるよ!」

とは、口が裂けても言えないのです。

 

(逆に、生徒のことをよく知らない段階で

無責任にも

「今からでもがんばったらいける!」

という塾があれば、それはそれなりの

「意図」があるわけで。。)

 

  

大学受験は、とても複雑な「競技」です。

  

高校入試と違い、

ひとつひとつ試合相手の特徴が違うので、

まったく違う作戦を用意する必要が

あります。

 

たとえば、

具体的な話をしてみると、

 

まず数学ひとつとっても、

試合相手(受験校)によって

 

「数Ⅰ」

「数Ⅰ・A」

「数Ⅰ・A・Ⅱ」

「数Ⅰ・Ⅱ」

「数ⅠA・ⅡB」

「数ⅠA・ⅡB・Ⅲ」

 

と、選択のバリエーションがある

ケースがあり、

まず選択肢の情報を持った上で、

自分の状況に合わせて、

どの選択で試合するのが

自分にとって有利になるかを

考えて試合することが大切です。

 

 

また、

たとえば受験数学の場合、

センター試験などのマーク式と、

2次試験などの記述式では、

「まったく別の科目と言っていいほど

受験の作法が違う」という知識がないと

対策が遅れます。

 

対策の遅れは、「負け」を意味します。

 

 

 

英語の場合なら、

 

「マーク式か記述式か?」

「長文は600語か、1000語出してくるのか?」

「英作文があるのか、ないのか?」

「あるなら、自由英作文か条件作文か」

「単語帳はどこまで暗記する必要があるか」

 「リスニングは?」

 

など、

試合相手によって本当に、違います。

 

 

早い段階で試合相手を確定し、

情報をつかんで、情報を活用して

準備することが

勝利(合格)のカギになります。

 

 

そして、これは勝負の鉄則ですが、

『必ず勝てる相手と試合する』ことです。

 

当たり前ですが、

これが大学受験の『必勝法』です。

 

試合の日までに受験校を

「必ず勝てる相手」にしておくことです。

必ず勝てる相手だったら、勝てます。

 

「試合相手を必ず勝てる相手にする

ための準備」が受験勉強です。

 

「準備」は、

ドライに、クールに、淡々と、

ひたすら試験当日の答案用紙を

思い浮かべ、

そこに正答を叩き込む自分、

だけを考え続けます。

 

そのために今何ができるかを

逆にたどっていきながら

英単語を覚え、計算問題を解き、

図表をまとめます。

 

常にふだんから、

当日の答案用紙だけに

イメージを集中するのです。

 

 

 

 

大学入試は、

科目ごとの配点も違うことが多く、

学部によってもまちまちです。

 

ある大学・学部は、

1000点満点中、英語が400点も占めるのに、

理科は50点しかない、のような差です。

 

入試科目の配点を早い段階で知り、

ふだんから意識できれば、

忙しい高校生活の中のわずかな

勉強時間をどこに突っ込むかは

一目瞭然です。

 

たとえば、

100時間勉強して、

3%得点を引き上げられるなら、

配点400点の科目なら12点も

上がりますが、

配点50点の科目なら、

わずか1点か2点です。

 

大学受験は全国大会なので、

京都のように超人気大学が

密集したエリアの受験ともなると、

5点も上がれば、

100人抜きで順位が上がることも

普通です。

 

なので、

いかに得点比率の高い科目に

エネルギーを突っ込むかが、

ポイントなのです。

高校受験のように

全教科均等配点ではないのです。

 

配点を頭に叩き込んで

ふだんから勉強していると、

配点が低い(コスパの悪い)科目に、

高配点科目と等しい時間を

割いてしまうという愚を

おかさなくてすみます。

 

 

 

あと、 

高校生が 学校の履修科目の選択で

情報をほとんど持たないまま、

なんとなく決めてしまうことが

多いのが、理科と社会です。

(高校では、社会を「地歴公民」と呼びます。)

 

しかし、数学と英語の陰にかくれて

軽視されがちな理科と地歴公(社会)が、

合否の最後の決め手になることが

意外に多いのです。

 

 特に、国公立大理系の2次や、

難関私大文系では、そうです。

 

 なぜか。

それは単純で、

数学と英語は誰でもみんな

重要科目であることは知っていて、

常に最優先で勉強するので、

受験のときに

最後の最後でぎりぎりの勝負

になった時に差をつけることが

難しいのです。

また国語も、一部例外を除き、

決定打となりにくい。

 

そのときに、

高校のカリキュラム上

手薄になりがちな

理系物理・化学や歴史・公民が

最後の決戦場になる場面が多くなります。

 

ここがきっちり仕上がっていると、

最後の最後に、

ぎりぎりで勝てるのです。

 

なので、

この理科・地歴公で いかに

自分の武器になってくれる科目を

選ぶかは、勝負のカギになるので、

その選択はとても重要になります。

 

 私の教室では、

生徒さんの志望校・学部、

得意・苦手を考えて、

ぴったりの武器になる

選択科目を指導しています。 

 

同じ大学・学部を受験するからといって、

作戦が同じになるということは滅多に

ありません。

 

その人に合わせてひとりひとり

作戦を少しずつを変えるほうが

それぞれうまくいきます。

 

「この生徒は文系だけど、

あえて物理基礎を選択したほうが

高得点を狙えて、

生物基礎の人たちに勝てる。」

 

ということもあります。

また、

 

「この生徒は数AとBがちょっと弱いし

仕上げに時間かかりそうだから、

あえて数Ⅰ・Ⅱ型の受験でいく」

 

という、超レアケースもありえます。

 

(かつて、英語が超絶苦手な生徒で、

センター試験を韓国語や中国語

選択を試みようとしたこともありました)

 

選択科目の決定は、

針の穴を通すような慎重な決断が必要です。

(これは併願校のことも考慮して決定します。)

 

選択科目は、

ふだんから生徒さんの様子を観察して、

その生徒の能力・性格・習慣

などから判断してアドバイスすることが

多いです。

 

たとえば

「数学が得意か、そうでないか」

「歴史系が好きか、嫌いか」

のような

「得意・不得意」や「好き・嫌い」

という観点のほか、

 

「椅子にどれだけ長く座っていられるか」

という体力的なことも重要になります。

 

単純に、椅子に長く座って集中できない人は、

例えば数学ⅡB・Ⅲや物理のような

長時間、紙に書いて勉強するしかない教科を

制覇することはまず不可能だからです。

 

ですので、ときには

思い切った方針変更も大切です。

 

 

 自分に合った選択科目と

勉強方法を採用して

志望校に向かうことが大切で、

 「知らなかった」

「情報をもっていなかった」

 は、致命的です。

 

自分に必要な「情報」を

1日でも早く手に入れ、

自分が受ける試験に合わせた準備を

細く・長く・コンスタントに実行

するかどうかが「勝つ」ための

カギになります。

 

 

大学受験をするのに、

大手予備校ではなく、

あえて個別指導の塾を選ぶのであれば、

自分に合った「情報」まで

個別指導してもらえないなら、

あまり意味がないと思います。

 

ピンポイントで自分の志望校の

情報が得られるのが個別指導の

メリットなのだから、それを

最大限に利用することです。

 

それができれば、

必ず夢は叶うと思います。

 

 

 

このサイトでは、

複雑きわまりない

大学受験についての情報を、

具体的な実例も織り交ぜながら

少しずつ紹介し、

高校生のみなさんに、

少しでも何か役に立てたら

いいかな、と思います。

 

自分の状況に合わせた情報・勉強法

についてご質問がありましたら、

個別にご相談ください。

 より具体的なアドバイスができると

思います。

 

 

 

 

パート3では、

具体的に、入試で勝つための勉強法には

どんなものがあるのか、

(予告編として)項目だけズラ~っと

並べてみたいと思います。

 

(つづく)