2分で読める★大学受験のコッツン!京都編

小・中学生から始める大学受験のコツ。成績下位の人向け勉強法

学校の英単語テストで「暗記」できないのに、大学入試の長文が読めるぐらい単語が記憶できる方法って?

 

英単語を「暗記」しようとするのですが、

クラスのみんなが普通に覚えられる分量が、

倍以上時間をかけてるのに全然、

覚えられません。

 

単語テスト前日に一生懸命 覚えようと

してみるのですが、テスト10分前に

初めて単語集のページを開いたような人に

余裕で負けてしまいます。

 

自分はきっと、特別に「暗記が苦手」です。

 

たかだか数十個の英単語すら

暗記できないのに、

大学受験の数千個の単語なんて、

暗記できるわけがないと絶望します。

 

このままだと大学受験どころじゃないのは

うすうすわかってはいるのですが、

まだまだ先のことだし、

その頃までには何とかなるかも?

となるべく考えないようにして

先送りを続けます。

 

しかし、さすがにもうそろそろ

やばいんじゃない?と

少しあせってきますが、

今まで先送りしてきたので

今さらどうしていいかもわからず、

結局今日も何もしないまま、

たぶん明日も明後日も何もしないまま、

毎日が過ぎていきます。

 

いよいよ高3の秋になって尻に火がついて

無理やり英単語を覚えて入試に行きますが

当然のように不合格をくらって

「最後がんばったがダメだった!」

と最後のがんばりの記憶だけを頼りに

自分をなぐさめることになるのです。

 

そもそも、学校の小テストですら

まともに英単語を覚えられないのに、

大学入試の長文が読めるようになるほど

大量に英単語を覚えることって、

できるの?

 

 

できます。

 

 

受験の英単語暗記法は、

実は、学校の単語テストで満点をとる、

あの「暗記」とは、

記憶の種類がまったく違うのです。

 

つまり、学校の英単語の小テストで

全然覚えられなかったとしても、

難関大入試の英文が読めるほど

単語が覚えられる方法が別に、

あるのです。

 

実際、当教室の生徒で、

学校の単語テストは毎回ボロボロでも

センター試験9割、

産近佛龍関関同立の英語を

クリアしている人がけっこう、

います。

 

逆に、

学校の単語テストでいつも満点でも、

入試の英語長文が読めるとは

限らないのです。

 

これはどういうことなのか、

できるだけわかりやすく

解説してみます。

 

 

半年前の学校の英単語テストで

暗記した英単語を、今でもすべて

覚えているでしょうか。

 

ほとんど忘れてしまっていると思います。

 

なぜあの時 記憶したものが今は

きれいさっぱり忘れているかというと、

暗記の目的が違っていたからです。

 

学校の英単語テストの暗記の目的は、

目の前のテストをクリアすることであり、

焦点が入試当日ではありません。

 

いわゆる「短期記憶」と言われる記憶でも、

「超」短期の暗記をしたので、

「超」短期で消えてしまったのです。

 

 

では、大学入試で通用する暗記とは

どのようなものなのでしょうか。

 

大学入試で使える英単語の暗記というのは、

必要な数千の単語を、すべて入試当日に

覚えていて、使いこなせる状態にする

記憶の仕方になります。

 

これには「長期記憶」の記憶法を使います。

 

「長期記憶」という言葉を使っている時点で

「暗記」という言葉のニュアンスに

そぐわない感じがしますが、

便宜上「暗記」という言葉を

使うこともあります。

 

ただし実際、いわゆる「暗記」はしません。

 

「暗記」をせずに記憶するのです。

 

 

 

 

たとえば、

数年前の旅行先で出会っておしゃべりしたおじさんの顔を覚えていますか。

幼稚園(保育園)の時の園長先生の顔は?

年少のときのクラスメート全員の名前は?

 

おそらくその時はハッキリ知っていた(覚えていた)はずです。

 

でも、年月がたって、忘れてしまいました。

 

では逆に、毎朝の通学の電車で、

いつも同じ車両でチラっと見かける人の顔を

今思い出せませんか?

学校内で一度も話したことがなくて名前も

知らないけど今すぐ顔を思い出せる人は?

 

 

 つまり、

ある一時期 長時間かかわっていたとしても、

それが途切れて長い年月がたつと

記憶から消えてしまうのです。

 

逆に、

1回が非常に短い時間でも、

こまぎれにたくさんの回数出会っていると、

記憶しようと意識しなくても、

勝手に頭に記憶・保存され、

カンタンに再生できるのです。

 

1回に出会う時間は

わずか数秒くらいの短さでもいいので、

回数を可能な限り多くすれば意図的に

「暗記」しなくても自動的に記憶に残り、

しかも忘れるのにも時間がかかる

「長期記憶」になるのです。

 

 この脳の性質を、

英単語暗記に利用するのです。

 

 

短期の「暗記」は入試直前にこそ

意味がありますが、

それはあくまで地歴公や理科(物理以外)のような

短期の暗記が通用する科目であって、

英単語を記憶しているだけでは解けない

英語長文のような分野には、

ほぼ意味のない学習方法です。

 

英語が苦手になる一番の原因が、

英単語の暗記にあるように思います。

 

英単語集を2冊、完璧に覚えていて

英語の偏差値が40台以下という人を

まだ見たことがないからです。

 

当教室では、高3の夏に偏差値が

30台だった生徒が、

英単語の記憶を長期記憶の方法に

切り替えて正しく取り組むと、

早い人で2か月くらいで成果が出始め、

最終的にはセンター8割・9割、

関関同立産近佛龍などに

合格していきます。

 

短い日数で覚えた英単語は、

いくらどんなにがんばっても

すぐに消えてなくなります。

 

受験当日、消えてなくなってしまう

もののために、

大嫌いな暗記という苦行を自分に課し、

貴重な時間を削ることは

バカげたことです。

 

 

英単語の長期記憶については、

入試英語の要(かなめ)になるので、

当教室では、希望者には

しっかり時間をとってひとりひとりに

『英単語の長期記憶のための自習法』

を個別指導しています。

 

次回、手っ取り早くその方法の

一部を(ごく一部ですが)公開してみたいと思います。

  

(つづく)