2分で読める★大学受験のコッツン!京都編

小・中学生から始める大学受験のコツ。成績下位の人向け勉強法

自動的に勉強する習慣が身につく方法(その2)

 
  
「毎日、英単語を10個ずつ覚える!」
と何度決心しても、1週間続きません。
 
これは「勉強ができない習慣」
が身についているからです。
 
または、
「決心しても必ず失敗に終わる習慣」
とも言えるかもしれません。
 
まるでそれを訓練していたかのように
何度も何度も繰り返し、
何年も時間をかけて積み重ね、
体の芯までこびりついた習慣なので、
 
急に毎日きちんとやれてしまうと、
「習慣の力」が発動して、
無意識に、自動的に、
元の「やらない状態」に
一生懸命戻ろうとするのです。
 
ある意味、一種の
ホメオスタシス(恒常性)」です。
(生物で習いましたね)
 
 人間の体は、
現状が安全・安定と認識していて、
自動的に現状を維持しようとします。
 
新しい習慣が入ってくると、
それは安定を邪魔するかもしれない
「異物」なので、排除しようとします。
 
それで、
なんだかんだ理由をつけて
意地でも元の状態に
引き戻そうとするのです。
 
もしも新しく勉強をする習慣が
自分の生活に入ってきてしまったら、
ゲームをする時間や
動画を見て楽しむ時間が
削られてしまうのは間違いありません。
 
「楽しい時間」という安定が
脅かされてしまうことになるのです。
 
それでもがんばって、
歯を食いしばって、
ホメオスタシスに逆らい、
英単語の暗記を毎日続けます。
 
すると、10日を過ぎて
慣れと飽きがくる頃、
こんな思考が頭の中をよぎるように
なってきます。
 
それは、こんな感じです。
 
「今日はちょっと体調悪いし、休もう。」
 
「今日は模試だったし、英単語は休みでいいだろう」
 
「今日は誕生日だからいいんじゃない?」
 
「今日はお祭りだし。」
 
「部活の試合があるから。」
 
「1日くらいいいだろう、その分明日やるから」
 
 
 
自分の夢をかなえるために
わざわざしんどいノルマを決意したのです。
 
それなのに、
長い目でみたら本当にどうでもいいような
小さな言い訳で、自分の夢を
カンタンにぶっ壊してしまうなんて、
ありえません。
 
こんな言い訳、
きっと自分の本当の意思ではない
にきまっています。
 
自分の意思に見せかけた、
「悪魔のささやき」
にきまっています。
 
自分の意思からくるものではない
という証拠として、
「悪魔のささやき」に従うと、
あとで必ず後悔します。
 
それは、自分の意思でないことを
してしまったから後悔するのです。
 
ささやきに従って後悔しないときは
それはもともと「悪魔」のささやきではなく、
自分の意思です。
もしくは最初の決意自体が自分のものではなく、
誰かに決められたものである可能性があります。
  
 
 
何かを決心し、
それを達成するための新しい習慣を
スタートさせたとき、
初動の期間(およそ2か月くらい)には
必ずといっていいほど4回以上、
「悪魔」がやってくるということを、
あらかじめ知っておくことが大切です。
 
そして
「今日は部活の試合で疲れてるから。」
と、英単語をやらない理由が思い浮かんで
来たとき、
「お、来たな!これだ!」
と気づくことです。
 
そして、
ここで絶対にあれこれ考えては
いけません。
 
 
何も考えずに、クールに、
英単帳を開いてください。
 
吸い込まれるように、
飛び込むように、
考える暇を与えないように
素早く単語帳を開くのです。
 
考えて躊躇(ちゅうちょ)する時間が
長ければ長いほど、比例して「悪魔」は
増長します。
 
素早く、英単語帳のページさえ
開いてしまえば、もうこっちのもの、
あなたの勝ちです。
 
 そして やり切った後、カレンダーに
達成シールを貼りながら
「悪魔に1勝。」
と心の中でつぶやいてください。
 
そして、
「また次来ることも、わかってる。」
と悪魔に牽制(けんせい)しておくことも
忘れずに。
  
そして、悪魔に勝った日は特別な日なので、
それとわかるように
カレンダーには特別シールを貼っておくと
よいでしょう。
 
2か月たってカレンダーを見ると、
自分が悪魔に何回勝ったかが
目に見えて面白いです。
 
これが1ランク上の自分になる過程です。
 
勉強の習慣がオートメーション化(自動化)
されたかどうかを最終的に判断する
タイミングは、2か月を過ぎた頃、
毎日のノルマをこなしたのに
シールを貼ることがめんどくさく
感じられたり、貼り忘れたりすると、
もうそれは卒業のサインです。
 
これは、英単語の暗記という作業が
当たり前の習慣にになってしまったので、
当たり前のことをしてわざわざ
シールを貼るという行為がバカバカしく
なったということです。
 
これで「勉強の習慣」が完成します。