2分で読める★大学受験のコッツン!京都編

小・中学生から始める大学受験のコツ。成績下位の人向け勉強法

英単語の音読でタイムを計るのはなぜ?(タネ明かし)

 

  なぜ英単語の音読にタイムを計るの?

ただ音読するだけではダメなの?

という疑問があります。

 

「英語は音読」というのは

本当によく言われます。

 

有名な予備校の講師でも、

「音読30回」を推奨している

先生もおられますね。 

 

実際、過去にこちらの教室でも

英語が定期テストでずっと慢性的に

赤点だった生徒が、テスト範囲全文を

30回音読してもらったら、

一気に86点になったことがありました。

 

それくらい極端に、

英語の勉強に音読は強力です。

 

 

 

でも、音読にタイムを計るって、

あまり聞いたことがない。

 

普通の音読と何がちがうの?

 

何のためにタイムを計るかと言うと、

タイムを計ることで、

「音読」という行為自体を

メインにするのではなく、

音読の「速さ」に意識を

集中させるため。

 

自分の読む「速さ」を意識して、

1秒でも速く読めるように、

数字を追いかければ、

知らない間に英文を読む能力を

伸ばすことができます。

 

スポーツと原理は同じです。

 

ただ、ひたすら速く走る練習を

してみても能力の向上が

実感としてよくわかりませんが、

タイムを計って、出た数字を

具体的な目標にすれば

さらにタイムを伸ばしていく

ことで、上達が目に見えて実感

できます。

 

でも、英文を読むのに、

速く読む必要があるの?

 

それは、 日本文にしろ英文にしろ

文章は速く読む方が内容が

理解しやすくなるからです。

 

速く読む方が文章から必要な情報を

取り込むことがカンタンになるのです。

 

逆に、ゆっくり読むと

内容がとらえにくくなります。

 

「え? ゆっくり読む方が

内容がよくわかるんじゃないの?」

 

と、思った人もいるかもしれません。

 

 それは単純に、

「速く読む」という言葉の問題で、

自分の普通の速度をこえて

ぶっとばして読むことを

イメージしてしまうからです。

 

自分の読む力「以上」

の速さで読むと、

読み飛ばしが発生するので、

これはよくありません。

 

ここでいうのは、

「自分が普通に読める力」

を上げて、自然に、

速く読めるようにする

ということです。

 

ゆっくり読むと文章の意味が

よくわからなくなるということは、

日本語で考えてみると、

よくわかります。

 

極端な例で、

 

むかしむかしあるところに、

おじいさんとおばあさんがいました。

おじいさんは山へ芝刈りに、

おばあさんは川へ洗濯に行きました。

すると川の向こうから大きな桃が、

どんぶらこっこ、どんぶらこっこと、

流れてきました。

 

という文章があったときに、

 

これをゆ~~~っくり読んでみると、

 

む~か~~し~む~か~し・・・・

あ~る~と~こ~ろ~に、、、、、、、

お~じ~~~い~さ~ん~と~

お~ば~~~~あ~さ~ん~が~

い~ま~し~た。。。。。

お~じ~~~い~さ~ん~は~山へ・・・

 

と 最初から、誰がが出てきたのか

どこへ行くのか、話の展開がもう

何が何だか、わからなくなります。

 

でも、英語が苦手という生徒さんに

試しに英語長文を声を出して

読んでもらうと、

まさにこれの英語版みたいなことが

実際に起こります。

 

これでは長文が読めないはずですね。

 

 音読するときは「速さ」も大切で、

速さを上げる(=能力を上げる)

指標としてストップウオッチを

利用する、ということです。

 

このやり方がうまくいくということが

体に染みつくと、さまざまな科目・分野に

応用が効き、一気に受験勉強のステージが

上がるのです。